すっごく遅いけど、
熊本を中心にして起きた地震の惨禍に関して書く。
今月14日、つまりちょうど1週間前に前震となるマグニチュード6.5の揺れと、その約1日後に本震となるマグニチュード7.3の揺れを観測したらしい。今のところ亡くなった方の数は50人弱だということだけど、人数が少なかったから良かったなんて口が裂けても言えねえよ。
本当に大変だ、熊本や大分を中心として被災した方々には本当に何を言えば良いのか分からねえ。何をしたら良いのか、何ができるのか全然頭が回らず、
単に募金箱に紙切れを入れている自分に疑問符が浮かぶこともしばしば。
何から書くべきかな。前震が起きたとき、俺は普通にバイトしてて、当然東京にいた俺は揺れには気づかなかった。ニュースで読んで初めて知ったから、全く実感が湧かなかった。5年前の東北地方を中心とした震災のさいには、俺は地元千葉にいて自分自身がかなり大きな揺れを体感したから、当事者意識があった。でも今回は、こんな偽善者らしく心配しているようなことを書いているけど、多分どこか他人事だと思ってしまっているのかも知れない。場所が熊本だってのもある。「中央構造線」には含まれてはいるうけども、絶対熊本で起こるなんて予測しないでしょ。
同胞(はらから)が何人も亡くなっているこの状況下で、まだ度重なる余震と戦い被災している人が何万人もいるこの状況下で、人数少なかったから良かったなんて言ってはならないけど、東北のときみたいに津波の被害がなかったのは不幸中の幸いだよ。もちろん阿蘇山の噴火の恐れがまことしやかに語られていて、津波とは別の心配事もあるわけだけど(しかも阿蘇山の噴火の威力は国内最大級で、下手すりゃ九州全土を終わらせられるんだ)。
こんな悲惨な状態で、日本国内全体が悲しみに包まれているなかであまりネガティブなことは言いたくないから、まずは明るいことから。
あらゆる面において、国内でここ数十年間に起こった震災から教訓を得て、被害を小さくすることができたという話を聞き、本当に嬉しいとともに日本人であることを誇りに思うことができた。地理的に地震と向き合って生きていくことを余儀なくされている我々日本人は、もちろん地震によって何万もの同胞を無くしてきたわけだけど、それとともに毎回の震災から学んで、被害を小さくしようと知恵を絞ってきたんだ。
地震に負けない姿勢を貫く日本人は美しい。
そして地震を受けて、高須クリニックの人みたいにすぐに駆け付けた人(残念ながら直後の現地での活動は結果的に邪魔になってしまうケースが多発したらしいけども)、寄付などによって貢献した人、様々なかたちで同胞を助けようとした人が、すごいいっぱいいて、素晴らしい国だなって思った。これは本当に日本人の美しい面だよ。そして台湾をはじめとして、
早急に支援をしてくれた海外の方々には本当に感謝しかない。
そういう面は美しい面だけど、しょーもない面もかなりある。
5年前もそうだったけど、こういう時に必ず出てくる
「足を引っ張ろうとしてくる連中」だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160421-00000001-tospoweb-ent
上の記事にもあるように、「不謹慎狩り」とかいう、ネット上で
おかしな論理によって自分を正義であると錯覚し、憂さ晴らしに有名人の発言に突っかかっていく暇人たちの心無い行為が跋扈しているのだ。単純に、「暇かよ笑」って思うし、他人の攻撃することで快感を味わおうとするかわいそうな人が案外多いんだなあと、同じ日本人として寂しい気持ちになる。
この記事は最後に「いつから日本はこんなギスギスした国になったのか」と結ばれているけど、確かにそうだなあと思う。感覚的にだけど、日本にはこういうつまらんことをする人が他国よりも多いという印象を受ける。もちろん、海外のチャットとかをたまに見てたら、似たようなコメントもちらほら見えるけど、やっぱ日本は多い気がする。ダセえなとは思うけど、人間の心理的に仕方ない部分もあるんじゃないかなとは思う。
有名人の人には、もちろん不謹慎だと取られないような発言をするように心がけてほしい(実際にこいつは不謹慎だろってのも結構いた)、そして何よりそんなアホみたいな「足を引っ張るような言動」を軽く受け流せるようになってほしい。自分が本当に不謹慎だったと思えるなら良いけど、そうでないなら軽く謝罪なんてしないでほしい。「有名税」って言葉があるように、有名人には理不尽なバッシングなどに耐える責務があると思う。そしてそういう馬鹿共をシカトし、つけあがらせないようにして根絶することは必ず国益に利することになる。
いまだに結構いて呆れるのは、オリンピックの開催地に選ばれたことを、「まだ復興も終わってないのに」とか「臭いものにフタをしているアベは~」みたいなことを言う輩だよ。自分のいかにも「被災者を気遣ってます~」みたいな態度が、実際には被災者からも望まれていないであろうことも知らずに。。。
あ、あとマスコミの話!
http://netgeek.biz/archives/71143
俺らパンピーやパリピは、メディアを通してしか現地の情報を得ることができないから、本当にマスコミには助けられているんだけど、もうちょっとわきまえろよ思うことの方が今回は多いな。結構問題視されてるけど、足りない。上のリンクを見てくれると分かるけど、
明らかな過密報道であるとともに、横暴な態度や被災者への配慮不足が酷いようだ。
メディア関係の人に絶対に必要な、
真実を報道しようという信念のもとにされている行動であるとは考え難く、明らかに数字を取るためだろう。信念のないマスコミなど邪魔だからすぐにでも商いを終了させてくれ。
それと横暴な態度について、これはあいつらの選民思想からくるもんだと思う。いかんせん、給料の良い業界だし、一応エリートに属するわけで、また世論を動かすことができるから、自分のことを大物であると勘違いしてしまっている人も多いんじゃないかな。辞めちまえ。
偉そうに批判したけど、俺自身陳謝しなくちゃいけないことがあるんだ。
先月、震災から5年ということでFacebookに震災にかんしてポストしたんだけど、その際に深い考えなしに「絶対に忘れてはならない」とか書いてしまったんだ。被災経験者や、家族など大切な人を亡くされた人からすれば、忘れられるものなら忘れたいんじゃないかなと思ったんだ。無責任だった。もっと親身になって考えてみないとだめだ。
とにかく、いち早い復興を本当に心から祈っているし、俺も微力ながらなにかしら貢献していくつもりだ。「ご冥福お祈りします」とか、「Pray for Kumamoto」とか軽々しく言うのはどうかと思うけど、俺は
マジで祈ってる。